桜撮影の基本は、撮影現場を大切にしてしっかり撮るということです。

ただ、自然が相手なのでそうして撮影しても、撮影条件によっては空のところだけ暗くしたい、花の明るさを部分的に直したいということが起こってきます。

そんなときにペンタブレットを使って補正をします。この作業は、まさにフィルムで撮影した写真を現像する際にプロが焼き込みなどを施して仕上げていくような作業に相当します。

ちょっとした補正ですが、ひと手間かけて納得のいく写真に仕上げることができる。ペンタブレットを使ったそんな補正テクニックをご紹介します。


撮影したままの写真
完成した写真

ペンタブレットで補正することで、空にトーンが出て奥行きのある写真に仕上がった。


Photoshop(※)上のツールパレットの赤丸部分をクリックして、描画色と背景色を初期設定に戻す。
※画面のバージョンはCS3になります。CS、CS2、Elements等の各バージョンでも同様の操作が可能です。

レイヤーパレットのツールから「新規レイヤーを作成」ボタンをクリックして新規レイヤーをつくり、このレイヤーの描画モードを「ソフトライト」に変更する。

ツールパレットで「グラデーションツール」を選択。上部でツールが「線形グラデーション」になっていることを確認する。

新規レイヤーが選択されている状態で、画面の右上から左下に線を引いてグラデーションを作る。

タブレット上にペンで線を描いて、気に入ったグラデーションに仕上げる。

ペンのサイドスイッチにコマンド+Z(Winの場合だとCtrl+Z)を割り当てておくと、動作の取り消しが手元でできるので便利。
取り消しと線を描くことを繰り返しながら、イメージ通りのグラデーションに仕上げていく。



「レイヤー」→「新規塗りつぶしレイヤー」→「グラデーション」を選択する。

表示される設定画面で描画モードの「ソフトライト」を選びOKをクリック。


「グラデーションで塗りつぶし」の設定画面で「スタイル」の「反射」を選び、「逆方向」にチェックを入れる。

これで写真の上下が暗くなり、写真が絞まってくる。



グラデーション1を選択し、「不透明度」を70%前後にする。

ペンでダイアログを選択し、スライダーを動かす。

「レイヤー1」を選択し、「不透明度」を変更する(ここでは48%にしている)。
※不透明度の度合いは画面を見ながらは決めていく。


補正しやすいように、トラックパッドで写真を拡大する。
※Intuos3のエクスプレスパッドのトラックパッドには画像の拡大・縮小が割り当てられている。指を上下にスライドさせることで拡大・縮小を実行することができる。


Spaceキーに割り当てられているボタン押して、「手のひらツール」を選択。加工しやすい位置にペンで画面を動かす。
※Intuos3のエクスプレスパッドのファンクションキーには「手のひらツール」が割り当てられているので、ここを押すことで画面を移動することができる。

レイヤーパレットで「レイヤー1」を選択。ツールパレットをクリックして、描画色を白にする。



「ブラシツール」を選択し、ブラシのサイズを大きめの170pixelぐらいに設定。
効果が強すぎないように不透明度は70%ぐらいにしておく。

撮影画像の桜の白いところをなぞるようにして明るくしていく。

ペンで花をなぞりながら、小さい丸を描くように明るくする。
※描画色を白にしてペンで花をなぞるとそこが明るくなり、逆に描画色を黒にしてなぞるとそこが暗くなる。


トラックパッドで縮小して全体を見ながら、白と黒で桜に濃淡をつけたら完成。


Point 1 ペンを持ったままで動作の取り消しが可能

ペンのサイドスイッチにコマンド+Z(Winの場合だとCtrl+Z)を割り当てることで、動作の取り消しを行うことができる。ペンを持ったまま軽く押すだけで、簡単にひとつ前の状態に戻れるので便利。

Point 2 タブレットの操作領域を自分サイズに変更

川合さんは手が小さめということもあり、タブレットの操作領域を狭めて利用している。女性ならではの使いこなしだが、こうしておくと手を大きく動かさなくてもいいので作業が楽になる。川合さんの場合は上下の操作領域を狭めて利用している。


「アップルメニュー」→「システム環境設定」で「ワコムタブレット」を選択。タブレットの設定画面を出す。(Winの場合はコントロールパネル内にある)
「グリップペン」のなかにある「マッピング」をクリック。ここの「表示エリア」を「一部領域」に変更する。



表示されるダイアログの「1」でハンドルをドラッグすると、操作領域を指定することができる。


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