佐藤さんが「グラフィックの経験や感覚を持つ人に映像制作をしても らいたい」と考えていることもあって、ライトニングでは、従来の映像 制作・編集の枠にとらわれないクリエイターが在籍している。
モーションデザイナーの下山さんもその一人。3DCG制作、Photoshopによるレタッチ、AfterEffectsと何でもこなし、おもしろいのは、使うアプリケーションによって、ポインティングデバイスを変えていること。
3DCGや映像編集ではマウスを使い、Photoshopの作業ではIntuos3を使い、そしてAfter EffectsではCintiq21UXを使っているとのこと。
「After Effectsでモーショングラフィックスを作ったり、ビジュアル エフェクト処理をしたりするときは、Cintiq21UXですね。映像の場合は、 コマを拡大して、マスク処理をしたりもするのですが、映像を直接処理できるCintiqは使いやすいですね。もし、Cintiq21UXを使わずにマスク 処理をするとなったら、何日間もかかってしまい、ちょっと制作意欲を失ってしまうかもしれません(笑)」(下山さん)。
取材の間、デモンストレーションで下山さんは慣れた手つきで、マスク編集をしたり、アニメーション制作を行ってくれた。その間、 Cintiq21UXの角度を変えたり、液晶タブレットの画面を回転してずらしたりして、その作業は実に軽快。
「もうひとつ、After Effectsでは、ドラッグした軌跡とその速度を覚えてアニメーションにする機能があります。
その機能を使うときは、画面上で直接操作できるCintiq21UXでないと、難しいんです。
というのも、滑らかな曲線を描いたり、スピードに緩急をつけたりするのは、ペンタブレットでしかできないですし、特にCintiq21UXだと画面上で指定しますから、指定したアニメーションの位置がずれないんですね。
サーッと描いて、その上をアニメーションがなぞっていく。手描きのアナログ的な表現もできるし、映像の品質も上がる。Cintiq21UXはバッチリです」(下山さん)。
|
 |
下山さんの作業環境は、Windows PCが2台に、Macintoshが1台。
Windowsでは主にCG制作や映像編集を行い、MacではAfterEffectsやPhotoshopを使う。奥に見えるのが「マスターモニタ」。 |