Intuos4

Language Selection


FLASHクリエイター 1974年愛知県生まれ。1996年、美容師として地元のサロンへ入社。入社後、社長からMacとFLASHを与えられ、サイトを作り始める。腱鞘炎と不整脈に悩まされるようになり、美容師の仕事を続けることを断念。現在はフリーランスとして主にFLASH制作を行う。

Intuos3 PTZ-430
1996年〜
PCを使い始めるときにPCでもペンを使って描きたかったので一緒に使い始めました。主にFlashやPhotoshopのペンツールや消しゴムツールで使っています。


今でこそFLASHクリエイターという揺るぎない肩書きを備え、代理店の信頼も厚いtugemiさんだが、前職はなんと美容師。美容院に勤務していた頃、その社長から、なかば強制的に店のWebサイトを作れと渡されたMac、FLASHをはじめとしたデザインソフト、そしてペンタブレット…。それら一式が後のtugemiさんの人生を大きく変えることになる。
「とにかく自分で作ったものが思い通りに動くのが楽しい」と語るtugemiさん。最初はよくわからなかったものの、解説書を読んだり、他のサイトを参考にしたりして次第にFLASHにのめり込むようになる。当初は個人サイトでFLASHを披露していた程度だったのが、やがてそれを見た代理店から仕事の依頼が来るようになった。そして昼間は美容師、夜はFLASHクリエイターの二足のわらじを履く生活に。
 だが、そのような生活は長く続くものではない。何年か続けるうち、腱鞘炎を起こし、不整脈が出るほど体調を壊してしまう。しばらく、仕事を休んで静養中に決断をする。「FLASH一本でやっていこう」。その後、順調に仕事が増え、業績を伸ばし、今ではFLASH業界でも一目置かれる存在だ。

tugemiさんの傍らには、いつもIntuos3。
ペンだけでなく付属のマウスも愛用している。


tugemiさんの仕事は、完成されたグラフィックデータを元にFLASHアニメーションにするものが多い。全体としてPhotoshopのレイヤーに分かれてはいるものの、たとえばキャラクターは基本的に1枚絵であるため、アニメーションにするにはFLASH上で、顔や手足などのパーツを一度バラバラにする必要がある。tugemiさんはこの切り抜き作業を「分解」と呼んでいる。その分解されたパーツの角度やサイズを変えて、自然な動きのアニメーションへと再構成していくわけだ。
この分解で活躍するのがワコムのペンタブレット。先に紹介したように、実はtugemiさんのタブレット歴は、パソコン歴と全く同じ。FLASHはじめ Photoshopのペンや消しゴムなどを使うときはタブレット、タイムライン操作やメニュー操作などを行う場合はマウスというように、ツールの使い勝手に合わせて、ペンとマウスを持ち替えて操作している。
横で見ていると持ち替えるのが面倒なのでは?と思うほどだ。すると「ペンタブレットがあってもマウスしか使わない理由に、ツールを持ち替えるのが面倒という人がいますが、作業に合ったツールを使ったほうが、断然効率的ですよ」とtugemiさん。なるほど、持ち替える手間を惜しんで作業行程が増えるより、ツールを持ち替えることで作業の効率が上がるならそのほうがいいに決まっている。…とは言いつつも、一度ペンを持つと、そのまま作業に没頭してしまう tugemiさん。その集中力がクォリティの高いFLASHアニメーションを生み出すのは想像に難くない。

Photoshopで作られた一枚絵をFLASHに読み込み、消しゴムでキャラクターやそのパーツを切り出していく。
この作業はtugemiさん曰く「分解」。

(c)2003KFC
分解されたパーツは、アニメーションの動きに合わせてサイズを変えたり、角度をつけたり。これは「手」の作業の様子だが、ユーモラスで自然な動きにするため、キャラクター自身の背が伸び縮みしたり、足も変化するなど、こまかな作業が行われている。


ところでtugemiさんが愛用するペンタブレットは、入力エリアがA6サイズのInutos3(PTZ-430)。「壊れたら買い換えています」という言葉の裏には、ペンタブレットの使用率が高いことが伺える。それだけペンタブレットはFLASH制作には欠かせないものということだ。「FLASHクリエイターにはぜひともペンタブレットを試してほしいですね」。そのペンタブレットももはや何台目か本人もよく覚えてないという。最初はFAVOなどを使っていたが、1年ほど前からIntuos3に切り替えたそうだ。「Intuos3を使ってみてすぐに感じたのは、その使いやすさですね。まず、ペンの形状や重さのバランスが良くなっています。そしてペンとタブレットのこすれる感覚というか、描き味も全然違います。一度使っただけでIntuos3の虜です。もし、最初からこれを使っていたら腱鞘炎も軽くてすんだかも…」。

そんなtugemiさんがFLASHを制作している仕事の1つが、宅配ピザで知られる「ピザハット」のキャラクター「チーズくん」のアニメーションやゲーム。商品の「スマイル4」を購入するともらえる「チーズくんと遊ぼう!CD-ROMゲームタウン」がそれだ。同社のサイト内にある「Kid's Room」コーナーでは、そのゲームの一部を楽しむこともできる。ユニークなチーズくん一家がキャラクターの、ほんわかしたアニメーションやゲームはとにかく必見だ。

「チーズくん」のアニメは、従来は分解していたものを、新しいAfter Effectsの「パペットピンツール」を使うと、静止画を自由自在に動かすことができるようになる。tugemiさん言うところの「くらげのように、たこのように、びにょーん」とした動きも簡単に作れてしまう。もちろん、ペンタブレットを使えば、その動作の設定もよりスムーズに行えるはず。
FLASH、Photoshop、After Effectsなど、従来、うまく連携しなかったこれらのソフトも、CS3にすることで、ネイティブデータのやりとりが可能になり、また機能向上したことで作業効率が飛躍的に高まる。そこにIntuos3が加われば、さらに思い通りの表現や作品づくりが可能になる。その可能性は無限と言っていいだろう。

1年ほど前に手に入れたIntuos3。
格段の使いやすさと描き味に、「FLASHクリエイターの皆さんにぜひIntuos3をオススメします」とtugemiさん。

(c)2003KFC
tugemiさんが手がけた「チーズくん」のFLASHゲームは、ピザハットのサイトの「チーズくんと遊ぼう!ゲームタウン」(http://www.cheese-kun.com)で体験することができる。CD-ROM版は同社の商品「スマイル4」を注文するとセットで付いてくる。


tugemiさんは、FLASHクリエイターとしてだけでなく、音さえも作り出してしまうマルチクリエイターである。FLASHでは音も重要な要素であることは誰もが認めるところ。その音を自作できるというのは、FLASHクリエイターにとっては、かなりの強みである。
自ら「音好きなんです」と語るtugemiさんは、幼稚園から中学生頃までエレクトーンを習っていた。やがてパソコンを扱うようになって「リズムが打ち込めるのにはまった」というのはシンセサイザーソフトの「Reason」だった。日本語にローカライズされていないそのソフトは、「楽器屋に紹介されて購入したのですが、英語なのでよくわからない機能もあって…」とはいうものの、機能を確認しながら、かなり使いこなしている様子。それもIntuos3で。
音を作り出すのだから、当然ながら音を打ち込んだり、時間に合わせてその強弱を付けたりしなければならない。いわゆる「打ち込み」だ。その打ち込みをするのに、ペンが最適なのだという。それは意外に細かな作業なのだが、マウスではいちいちクリックしなければならないし、思い通り正確に打ち込みをするのも難しい。それが「ペンタブレットだと、思ったところにポンポンという感じで、思い浮かんだメロディーをすぐに打ち込みできる」のだそうだ。
また、ソフトの「MATRIX」部分を、ペンで線を描くようになぞるだけで、リズムや音のパターンを調整できる。滑らかな曲線を描くのは、マウスでは到底不可能なペンタブレットの真骨頂。なだらかに変わっていく音の強弱はアナログ感覚で操作できるペンタブレットだからこそだ。
そうして生み出された「tugemiサウンド」がFLASHを彩り、演出し、より楽しいムービーにしているわけだ。

作られた音の一部は、彼女のサイトからダウンロード可能だ。tugemiさんの曲想をリアルタイムに形にしていく、その重要な役割を担っているのがIntuos3だった。

Desk Top Musicソフトの「Reason」を使うときは、ほとんどの操作がペンタブレット。打ち込みや音の強弱、スライダ操作などペンの方が思い通りに操作できるからだとか。

Reasonの操作画面。中央の「MATRIX」の赤いグラフは、時間ごとの音の強弱を示す。描いた曲線通りに強弱が指定されるが、滑らかな強弱の移り変わりは、ペンタブレットでしか表現できない。

tugemiさんが作ったサウンドをダウンロードできる「フリーサウンド配布サイト」(http://e2-d.com/01sound/sound.html)。


Page Top