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多摩美術大学在学中に発表した『ファンタスティック・サイレント』で 2000年にデビュー。
小説、絵本、イラスト、絵画、ファッション等、作品毎に、様々な表現法を用いる独自のスタイルで創作活動を展開中。

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1999年〜
大学時代にマンガ家のアシスタントをしていた時です。原稿に色づけをする作業でタブレットの使い方を覚えました

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小説、絵画、ファッションなど、多岐に渡って活動をするD[di:]さんは「Intuos 」ユーザー。イラストレーターの活動として、2009年ユニクロのT-SHIRTSライン "UT" の「I LOVE GROOVY MUSIC」*1企画にも参加しています。また、福音館書店から出版されている "こどものとも" シリーズ「キリンとアイスクリーム」という作品で作画も担当しています。さらに小説家として、2008年には「銭湯の人魚姫と魔女の森」(文藝春秋社)*2 というユニークなタイトルの小説も発売しました。
躍進を続けるD[di:]さんを直撃インタビューします。

*1 ユニクロUT サイト:http://ut.uniqlo.com/
*2 文藝春秋のサイト「銭湯の人形姫と魔女の森」:
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163274102


――いつ頃から絵をお描きになられたのですか?最初は何を使って描かれていましたか?
絵を描くのが好きだと気付き始めたのは小学生の時でした。宮崎駿のアニメが大好きで、よくビジュアルブックの背景画の模写をしていました。特にジブリアニメの自然の描写に魅了されました。私は北海道出身なので周りは自然の宝庫。昔はよく水彩絵の具を外に持ち出して、風景画を描いていました。当時は、まずは鉛筆で下書きをして、その上から水彩絵の具で色をつけていました。
――絵を描くうえで、自分なりのポリシーやこだわりはありますか?
実は、1つ1つの絵に、私が作る物語が隠されています。
――例えば?
「銭湯の人魚姫と魔女の森」の表紙に描いた3枚のバニーガールの耳を付けているプレーリードック(イラスト参照)は、田舎に住みながら都会で流行っているバニーガールに憧れているという設定です。2枚の耳よりも3枚の方が派手でイカしていると思い、3枚付けてみたのですが、数年後、都会にやってきたらバニーガールの耳をつける流行はとっくに終わっており、誰も付けていない、という話です。イソップ童話のパロディみたいですが…。
――面白いですね!イラストに物語をつけるという手法は、絵を描き始めた当初からでしょうか?
はい、そうです。ストーリーは絵を描いている時に浮かんできます。世界観を作りあげていくために、ちょっとずつパーツ(=ストーリー)をつけていく感じです。妄想の延長線上でしょうか(笑)?例えば、「今日は豚を描こう」と思ったら、ただ豚を描くだけではなく、「じゃあこの豚はどういう豚?」と考えながらストーリーをつけていきます。他人から見ても隠されたストーリーがあることはわからないと思いますが、聞かれたら答えるというスタイルにしています。

【2008年8月28日に発売された小説「銭湯の人魚姫と魔女の森」】

――なるほど。全作品のストーリーが気になりますが・・・。続きまして、絵を描き始める時、最初に頭の中で構想をしてから描き始めるのですか?それとも、勝手に手が動いて自然に描いているのでしょうか?
仕事で絵を描くときにはいつもテーマがあります。それに沿ってイメージを膨らませ、イラストにストーリーをつけていきます。普段はどうだろう…。実は仕事以外ではあんまり絵を描かかないから…。

――多摩美術大学に在学中は油絵科だったそうですが、デジタル(ペンタブレット)で描いてみようと思ったのはいつ頃でしょうか?またそのきっかけは何ですか?
最初にペンタブレットに出会ったのは、大学時代にマンガ家のアシスタントをしていた時です。原稿に色づけをする作業でタブレットの使い方を覚えました。それまでは「パソコン?」「ペンタブレット?」という感じでしたよ。なんたってスーパーアナログな油絵科ですからね(笑)
――なるほど。確かに油絵科の方にタブレットは馴染みがありませんし、むしろ筆の世界ですよね。
あ、ペンタブレットの発案は「おえかきせんせい」(注1)からですよね?
――(笑)!違いますが、そう言われれば「ペンを使ってお絵描き」という点が、
なんとなくペンタブレットに通じるものがありますね。
子供の頃大好きでしたよ。だからペンタブレットを使うと、その頃の原点に戻れるというか、懐かしい感じがします。あれはまだ売っているのかな(笑)?
(注1) おえかきせんせい:株式会社タカラトミーから発売されているおえかき玩具。おえかきボードにペンやスタンプを使って絵や文字を書くことができる。

――現在、絵を描くときはペンタブレットを使用したデジタル手法のみですか?それとも、アナログとデジタルを使い分けていますか?
基本的に併用しています。ペンタブレットを使用するときは、鮮やかな色を出したいときです。絵を描く時は、まず紙に白黒で下書きをします。次にそれをパソコンに取り込んで、タブレットを使い色づけしていきます。印刷媒体に載せたとき、アナログではどうしても色のコントロールが出来ないので、自分の思った通りの色を出したいときはデジタルで作業する方が便利です。
――なるほど。色づけに関してはペンタブレットとソフトを組み合わせると最強ですよね。
以前、アナログで描くことを一切やめたことがあったんです。準備や後片付けに時間は取られるし、手は汚れるじゃないですか。でも、実際やってみるとアナログでしかできないことがあるんですよね。例えば水彩の絵筆の「ハネ」とか、些細な表現。あとアナログの方が作業時間も早い時がありました。だから「併用すればいいんだ!」ってことに気づいて、今はアナログ手法もデジタル手法も、両方大事な表現方法だと思っています。

――では、最後に今後挑戦してみたいことや、野望をお聞かせください。
海外進出です!私の描いた絵が認められて海外で個展を開きたいですね。お声がかかることを待っているのですが、なかなか(笑)

2009年ユニクロのT-SHIRTSライン "UT" 「I LOVE GROOVY MUSIC」にてD[di]]さんがデザインしたTシャツ

D[di:]さんのイラスト、小説に対する特別な思いを取材を通して感じ取ることができました。「Intuos 3」が今後、D[di:]さんの作品作りに貢献し、さらには海外での活躍という夢にも役立つことを期待します。


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